最近、驚いたことに、当院を受診する前に受診した脳神経内科のクリニックで、頭痛の薬は市販薬と同じ物しかないけどいい？と言われた患者さんがいました。

実際に病院で処方できる薬には、市販薬では手に入れられない頭痛の予防薬や片頭痛の急性期治療薬、血圧が高めで頭痛のある方の降圧剤など様々な薬があり、適応のある方への片頭痛予防の注射薬もあります。
漢方薬は市販薬でもありますが、病院で処方した薬は量が多く、効果が出やすいかもしれません。

残念ながら、一般の内科の先生だけでなく、脳外科や脳神経内科の専門医ですら、頭痛の治療について十分な知識がない方がおられるようです。
とはいえ、自分もこの数年で頭痛の診療を多く行うようになるまでは、よく分かっていなかったので偉そうなことは言えず、昔の患者さんには申し訳なかったと反省しております。

頭痛の治療の詳細については、5/21のブログなどをご参照いただけるとよいですが、使用できる薬はそれほど多くの種類があるわけではないものの、一人ひとりに合う薬を処方するのは、なかなか難しいです。
問診しながら、この患者さんにはこの薬が効くのではないかと考え、ＣＴ検査をしている間、その説明をしている間にも、やはりこの薬でよいだろうかと考えながら薬を処方しています。
そのため、一部ネットで無表情とか、怖いとか書かれていますが、真剣に考えている表情だとご理解いただけたら幸いです（50歳になってもそう言われると少し傷つきますので・・・）。


最近、当院はやっと３周年を迎えました。コロナで非常に厳しい時期を何とか乗り越えられたのは、皆様のおかげであり心より感謝しております。
内科が主となるのではという当初のイメージとは違い、最近は頭痛で当院に来られる方が初診の約半数となっております。
とはいえ、頭痛以外の内科・脳神経内科の診療も行っておりますので、ご安心下さい。
ただ、心療内科や精神科ではありませんので、その点についてはご注意下さい。
様々な病気への心配が強く、不安があり、病院を複数受診して異常なかったというような方は、心療内科や精神科に受診していただけますようお願いいたします。

これからも、できる限り来ていただいた方のお役に立てるよう頑張りたいと思います。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。