世の中に、健康のための情報はあふれています。本屋でもテレビでも、ネットでも健康についてのことを目にしないことはありません。
そして、特にご高齢の方が会って話すことの半分くらいは、健康についてではないでしょうか。

では、健康のために何をすべきでしょうか？
あたり前のように思うかもしれず、私の今までの医師として、また人間としての経験も踏まえて思うことですが、あらためて認識することで少しでも共感していただけたらと思います。

一つは、運動することです。週１回でも、ある程度の時間、少し疲れるくらいの運動をした方が良いと思います。
高齢で膝や腰が痛い方は、できる範囲で歩いたり、家で体操するだけでも良いです。
以前のブログにも書きましたが、（30分以上など）走っていると、良い考えを思いつくことがよくあり、脳の回転が良くなっていると実感します。

二つめは、よく睡眠をとることです。
最近、睡眠と覚醒の制御に関与するたんぱく質の「オレキシン」を発見したノーベル賞候補ともいわれる柳沢先生の講演を聞きに行きましたが、睡眠の重要性について自分なりに分かったような気がします。
高齢の方は、納得できる時間を眠れないという方も多いのですが、本来、眠りは浅くなりがちな年代であり、一方で若い方は、スマホやPCなどの影響もあり睡眠時間が短く、残念ながら世界的に最も睡眠が不足している国民となっています。
睡眠を適度にとることで、脳の働きもよくなり、認知症予防にもつながります。

三つめは、塩分や脂質を控えてバランスよく食事をとること、四つめは、色々工夫して自分なりにストレスを減らすこと、五つめは信頼できる医者に指示された薬を飲むこと、だと思います。

他にも色々あると思いますが、今、思いついたことは、以上の五点でした。
いかがでしょうか？五点目に疑問があるなら、まずは信頼できるお医者さんを探してみることから始めて下さい。

自分も十分出来てないところもありますが、なるべく意識して実行したいと思っています。