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コロナとインフルエンザ同時流行ですが、慌てずに出来ることをやりましょう

[2023.09.20]

最近、当院でも発熱外来に来られる方、問い合わせの方が、過去最高となっています。
原因は、テレビなどで報道されているように、コロナ、インフルエンザが同時流行しているからです。

先日、休日救急外来の仕事に行ってきましたが、患者さんは全て発熱の方でした。
ただ、以前のように隔離されることもなく、待合室は発熱や風邪症状の人で一杯でした。
その状況では、他の軽度の症状の人は救急外来に来ない方がいいと思いました。
待合室で待っている時に、感染してしまう可能性が高いと思います。
コロナ陽性となった方は、別室に隔離していましたが、診察前に待っている時には、当然同じ部屋です。
異常なほどの人数が来るので、それもやむを得ないような状況となっています。

以前、コロナが流行していた時には、インフルエンザは冬でもほとんど見られなくなっていましたが、最近はまだ夏と言ってもよい暑い時期にインフルエンザが急増しています。
感染者が急増した時期によくテレビで見る感染症専門の医師も言っていましたが、今までの常識が通用せず、今後のことも予想できない、という状況になっています。

ただ、今のところ、重症化する人の割合はそれほど多くはないと思います。
稀に急に呼吸困難になるような人もいるようですが、その場合はすぐに病院を受診するようにして、軽症の多くの方は慌てずに自宅で療養することをお勧めします。

というのは、コロナでも軽症な人にはドラッグストアでも購入できるような普通の風邪症状を緩和する薬しか処方されないことが多く、インフルエンザの薬も回復が1日ほど早くなるという程度の効果しかありません。

今の患者数に対応できる発熱外来を行っている医療機関が足りないことを考えると、病院を探しているうちに、熱が下がり、実際、受診できた時には「今はだいぶ良くなっていますが」という方も多いです。
そのような場合は、そのまま家でよく休んでいればほとんどの方が改善します。
一方、症状があるのに無理して仕事などをしていては、なかなか治らず、重症化することがあります。

確かに、以前のコロナ第〇波のように、十分気をつけていても感染者数が多かったこともあり、マスクをしても意味ないのでは、と思う人がいるのも理解できます。
ただ、絶対的なこととして、感染症は人から人にうつります。山の中や孤島で人と全く接触せずに生活している人は感染しません。
また、耳にたこができる、うるさいという人もいるでしょうが、飛沫、空気、接触により感染するので、少しでも感染リスクを減らすには、マスク、手洗い、人ごみ(3密)を避けるなどが重要です。

感染予防効果はあまりないかもしれませんが、ワクチン接種も非常に重要です。
ワクチン接種をしていることで、感染はしたものの重症化せずに風邪のように治り、後遺症もないという方が多いと思います。
コロナ秋接種も始まり(当院では9/25から、予約はさいたま市経由にて)、インフルエンザ予防接種も例年より早く始められそうです。

結局、重要なことは、普段から今まで言われていたようなことを行い感染予防し、発熱しても慌てずに、周囲に感染させないよう自宅でよく休むということです。
少しでも多くの方にご理解いただけたら、嬉しく思います。
(このような医療従事者にはあたり前のことを、テレビなどでもっと積極的に報道していただけたらいいのに、と思いますが・・・)

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