コロナが終わりましたが・・・
といった言葉を最近よく耳にします。
先日も、発熱外来に来られた方が、職員に「コロナが終わったのに発熱外来をしているのですか?」と言っておられました。
私たち医療従事者は、「コロナ終わった!?」と、その認識に非常に驚きます。
確かに、あちこちでマスクを外している人が多くなり、もうコロナは終わったと思っている方が多く、マスクを外せること、そしてマスクを外して人と会って大声で話したり笑ったりすることは嬉しい、楽しい!ということは、かなり理解できます。
それ(コロナが終わったこと)が本当なら良いのですが、現実には、コロナは終わっていません、終わっていないのです。
最近、当院にも毎日のようにコロナ陽性の方が来られます。
当院に来られる方は、コロナ陽性でも若くて元気な人が多いですが、高校生で初めてコロナ陽性となり、お母さんがすごく慌てている方もおられました。
医療機関では、以前と同様に発熱外来を行い、時間と場所を分けて、マスク、ガウン、フェイスシールド、手袋をつけて診療していることが多いと思います。
しかし、建物の外はもちろん、お店やレジャー施設などでも、マスクも外している人が多くなり、入口の消毒液も設置していないところが多くなりました。
世の中の風潮と、医療機関での状況が、合わなくなっていると思いますが、なぜでしょうか?
医療関係者が言っていることが信じられないなら、発熱や風邪症状で、なぜ、医療機関に来られるのでしょうか?
最近の世の中は、様々なことが矛盾だらけですが、この件についても、いま一度、よく考えてみた方がよいのではないかと思います。