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風邪が流行っていますが、その治療法とは?

[2023.06.25]

最近、ブログの更新間隔がやや長くなっていますが、医療関係のことを書こうと思うと、以前にも書いていることが多く、思いつくことが少なくなっています。
不勉強とも言え、申し訳ございません。今後は月1回程度となるかもしれませんが、ご容赦いただけたら幸いです。

前回、新型コロナ5類後、ということで書きましたが、今回はその後の状況です。
少しずつ、コロナの感染者数は増えていますが、幸いなことにまだ爆発的な感染とはなっていません。

ただ、様々なウイルスによる感染症と思われる風邪症状の方が増加しています。
季節外れのインフルエンザや、RSウイルスなどに加え、元々の夏風邪のウイルスであるヘルパンギーナなどが増加しており、胃腸炎も一定数を維持しています。

個人的な推測ですが、コロナの勢力が以前より弱まっていることで、その他のウイルスが勢いを盛り返しているということだと思います。

では、その治療はどうしたらよいのでしょうか?
一部のウイルスを除き、多くのウイルス感染に対する特効薬は存在しません。
基本的に自分の免疫力、自然治癒力によるところが大きく、仕事を休めないという方もいるとは思いますが、無理をせず、水分を十分摂取し、とにかく安静にしてよく休むことが重要です。
かなり軽症の方以外は、薬を飲むと1日でよくなるということはありません。

ただ、熱が出て、だるくて、のどが痛い、咳が止まらないというのはつらいものです。
その場合には、症状をやわらげる色々な薬を使うと、結果的に早く治ったような感じになるかもしれません。

医療機関では、鎮咳薬、去痰薬、のどの炎症を抑える薬、解熱鎮痛薬がよく処方されますが、症状に応じた漢方薬を用いることもできます。
多くの元々健康な方は、市販薬でも同様の薬は販売されておりますので、しんどい時に、慌てて混雑した医療機関を受診する必要はありません。
自分で買いに行けなければ、家族に買ってきてもらう、ネットで注文するということでもよいと思います。

ただ、コロナなどは重症化する場合もあるので、基礎疾患のある方や高齢の方は、より注意して安静にしていただき、呼吸困難などの症状があれば早めの病院受診を考慮した方がよいでしょう。

抗生剤については、ウイルスには効果がなく、過去の医療機関の抗生剤の乱用により多くの耐性菌を生み出してきたので、一部の細菌感染が疑われる方以外には処方しません。
自分自身、風邪をひいても、何年も抗生剤は飲んでおりません。
どうしても抗生剤が欲しいと言われる方には困ることもありますが、ご理解いただけたら幸いです。

マスクを外している人も多くなり、暑くてマスクはできない、マスクをしていても感染したので意味がない、という人も多いと思いますが、うがい、手洗い、マスクの着用というのは普遍的な感染予防だと思います。

ご参考になれば、嬉しく思います。

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