五月病とは、その対処法は?①
ゴールデンウィークも終わりました。
この時期には、よく「五月病」という言葉を耳にすることがあると思います。
「五月病」は正式な医学用語ではありません。
医療機関に受診すれば、「軽度のうつ」や「適応障害」といった病名をつけられることがあります。
症状としては、下記のような精神的、肉体的な症状があります。
精神的症状としては、悲しみ、憂うつ感、不安感やイライラ感、緊張感、無力感、倦怠感、気だるさ、やる気が出ないなどです。
肉体的症状としては、食欲不振、体重減少、嘔吐、胃痛、吐き気などの消化器症状、寝つきが悪い、朝早く目が覚めるなどの不眠症状、動悸、めまい、頭痛などです。
自分もあてはまる、という方も多いのではないでしょうか。
私自身も、今は若い頃よりはましですが、連休明けや月曜の朝は、気分が沈みがちになります。
若い頃は、後で振り返るとなぜだろうと思うほど、朝、会社に行きたくなくて仕方がない日がありました。
実際に仕事が始まる時間になってからは、忙しく仕事をこなしていかなければならないので、憂鬱になる暇もありませんでした。
そうした意味では、むしろ何も考えられないほど忙しい方がよく、まずは、とにかく出勤してしまえばよいのでは、とも思います。
忙しい日々を過ごしていると、徐々に、身体も精神的にも慣れてきて、また落ち着くようになります。
「五月病」は「軽度のうつ」とも言われますが、うつは脳内の神経伝達物質が一時的に伝わりにくくなる状態が原因とされています。
一般に、義務感が強い、完璧主義、几帳面、凝り性、協調性があるというような真面目で責任感が強く他人への配慮を重視する性格の人は、脳内の神経伝達物質の伝達が過剰に活発となるため、うまく伝達されず、うつになりやすいといわれています。
(次回に続きます)