漢方について①
広告やテレビなどで、漢方薬について、見たり聞いたりすることがあると思います。
ただ、漢方について良く知っている人は少ないと思います。実際に、医師の中でも、漢方専門という医師は非常に少ないです。
それは、日本の大学の医学部でのカリキュラムが基本的に西洋医学を学ぶものとなっており、漢方(東洋医学)をじっくりと学ぶ時間はほとんどないということも関係していると思います。
中には、東洋医学の講座のある大学もありますが、他の分野に比べ、人数もかなり少ないです。
では、病院でなぜ漢方薬が処方されるのかと思われるかもしれませんが、多くは、漢方での治療に興味のある医師が独学で学んだ上で使用していると思います。
自分も、専門的な研修を積んだわけではありませんが、以前から漢方薬を処方することがあります。
特に、飲み薬では、西洋医学の薬だけではどうしても限界があり、漢方薬を使うと意外に効果があり、体調が良くなるということがあります。
めまい、しびれ、頭痛、食欲がない、気分が落ち着かない、いらいらする、のどに違和感があるなど様々な症状で漢方薬を試してみることができます。
現在、外来診療のみですので、病院に勤務していた時に比べ、漢方薬の有用性をより実感しております。
(次回に続きます)