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漢方について②

[2021.02.15]

漢方と西洋医学とは、基本的な考え方が違います。
西洋医学では、症状の原因を分析して、それを薬や手術で取り除こうとしますが、漢方医学はその原因だけでなく、心と身体を総合的に診断し、全体的なバランスを整えて、自然治癒力を高めることを基本とします。
一見、今の症状と直接関係ないような薬が処方されることがあるかもしれませんが、漢方薬は全身の状態を診て処方されるため、色々な薬を試して、自分に合った薬を使用するとよいと思います。

漢方薬は天然の草木などから作られているものが多く、食べ物に近い性質があります。
食事と一緒に服用すると同じように吸収され、血液中に入る割合が少なくなるため、通常は食前あるいは食間の空腹時に飲むこととされています。
ただ、飲み忘れた時などは、食後でも良いですが、しばらく時間を空けて飲むと良いと思います。
効果の発現は緩やかであることも多く、しばらく継続してみることが必要です。
漢方薬に副作用が全くないわけではありませんが、比較的少なく、他の薬と併用することも可能です。

漢方薬の多くは、数種類の生薬(植物の根・茎・種子・葉などの天然物を乾燥、粉砕、抽出したもの)の組み合わせにより作られています。
当院では、専門の漢方薬局のようにそれぞれの生薬の分量を調節することはできませんが、多くのエキス剤を処方することができ、健康保険も使えます。
西洋医学の薬で効果がなかったり、漢方を扱っていない病院で他の薬はないと言われたりした方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談下さい。

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