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薬を飲まずにもう少し頑張ります

[2024.03.17]

タイトルのように言われる方がおられます。
もちろん、運動したり食事に気を付けたりして血圧や脂質、血糖値が改善することは最もよいことだと思います。
運動や食事療法が重要なことは、疑う余地はありません。

しかし、体質的に、かなり頑張ってもなかなか数値がよくならない方がいることも事実です。
元々、肥満で運動も全くしてなかった人はともかく、標準体型でそれなりに身体を動かしている方でも高血圧、脂質異常、糖尿病の方はおられます。
その場合は、薬を飲むことが結果的に健康を維持するための力になります。

高血圧の薬を飲みたくない方は、薬を飲むことをあたかも「敗北」のように感じてしまうのかもしれません。
ただ、他の薬や多くのサプリを飲むことには抵抗がないのに、高血圧などの薬は飲みたくないという方が多いのはいつも不思議に感じています。
高血圧の薬を飲んではいけない、と主張している本などがあるのでしょうか。

特に症状もないので薬を飲まなくてもいいと思う、という方もおられますが、高血圧、脂質異常症、軽度の糖尿病などでは、ほとんど症状がないことが多いです。
サプリを飲むのも健康のためなら、脳卒中や心筋梗塞などを予防するために薬を飲むことも同様です。
病院で処方される薬の効果は、サプリの何倍もあると考えられます。そして、重篤な副作用はほとんどありません。

以前にも書きましたが、「高血圧の薬を飲み始めると一生飲まなければいけないですよね」という方が多くおられます。
それは、医師が、飲んでいた方がその人にとってよいと考えられる場合には続けた方がよいと判断するため、結果的に継続することになるということなのです。
軽度の方は、塩分を控えるなど生活習慣に気をつけると薬が不要になる場合もないわけではありません。
また、どうしても薬を飲みたくなければ、まずはその意向を伝えた上でそれでも薬を処方されるなら飲まないで、その後はその医療機関には行かなければよいのです。

不摂生で不健康な生活習慣でも薬を多く飲んでいる人が健康を維持して長生きし、頑張って薬を飲んでいない人が早く病気になって短命になったり後遺症で苦しんだりすることがあると考えるとどうでしょうか?理不尽に感じませんか?
実際には多くはないでしょうが、そうしたことは実際に起こりえます。

冒頭にも書きましたが、生活習慣を改善しようという意志があるのは素晴らしいことだと思います。
ただ、それでも薬を飲んだ方が良さそうだと思う方にはお勧めしますので、考えていただけたら嬉しく思います。


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