インフルエンザ予防接種について
インフルエンザ予防接種の予約を開始しました(9/27 ~)。
現在のところ、ワクチンの供給数が例年の6-7割と聞いておりますので、最初から多くの方に接種するのは難しいかもしれません。
昨年は例年になく、インフルエンザの流行がほとんどありませんでした。
それでも、今年はインフルエンザの予防接種をすべきなのか、と思う人がいるかもしれません。
結論から申しますと、確かに、今年流行するかどうかは分かりませんが、できるだけしておいた方がよいと思います。
インフルエンザと同様に2020年にはほとんど流行がみられなかったRSウイルス感染症が、2021年は爆発的な流行を起こしました。
その理由として、2020年にRSウイルスが流行しなかったことで、RSウイルスに免疫を持つ人が減っていたことが考えられます。
同様なことが、インフルエンザでも起こる可能性がありますので、例年以上に流行するかもしれません。
一方、南半球のオーストラリアでは、例年5月〜10月にかけてインフルエンザが流行しますが、2020年と同様に、2021年もインフルエンザ報告数は極めて低い水準が続いており、他の南半球の国々でもインフルエンザが流行しているという報告はないようです。
そのことからは、今年も流行しないかもしれませんが、実際にどうなるかは分かりません。
インフルエンザは、致死率は新型コロナウイルスよりは低いですが、肺炎や、稀ですがインフルエンザ脳症など、重篤になる場合もあります。
ワクチンを接種していたら、感染したとしても重症化や亡くなることを減らすことができますので、接種しておいた方がよいです。
日本では、新型コロナウイルスワクチンを接種する場合は他のワクチンと2週間の間隔を空けることになっていますので、まずは新型コロナウイルスワクチンを接種して、その後、インフルエンザの予防接種をするように予定を考えるとよいと思います。
インフルエンザワクチンの効果は約5か月持続すると言われていますが、時間が長く経過すると、効果が弱くなることが考えられます。
インフルエンザが特に流行するのは、例年1~2月のため、あまり早く接種すると、2~3月には効果が弱くなっているかもしれません。
そのため、あまり急がなくてもよいですが、接種してから効果が出るまで約2週間は必要ですので、12月前半までには接種を終えた方がよいと思います。
昨年、インフルエンザの流行がなかったのは、新型コロナウイルス対策で、多くの人が感染予防を行っていたことが理由だと思われます。
感染症の予防は、どのウイルスでも同様ですので、今後も気を緩めず、引き続き感染対策を継続することが重要です。
今週の連休や休日で、旅行や帰省をしている方も多いと思いますが、今一度、気を引き締めて注意していきましょう。