メニュー

受験に必要な基本的なこととは?

[2022.04.17]

新年度となり、今回は今までと異なるテーマで書かせていただくこととしました。
病気の説明などではありませんので、ご理解いただけたら幸いです。

当院にも、受験生やそのご家族が来院されることがあります。
無事に合格した方はよいですが、一方で、来年こそは、と思って頑張っている人もいると思います。
私は受験の専門家でもありませんが、自分の経験を踏まえ、昔も今も共通して受験に必要だと思うことが、少しでも受験生やそのご家族の参考になればと思いました。

当たり前だと思うかもしれませんが、受験に必要なことは、何より、強い「想い」を持つことです。

私は、後述するように、かなり厳しい高校に通っていたこともあり、青春を謳歌している(と思っていた)他校の高校生に嫉妬しながら、心の中で絶対に合格してやると繰り返していました。

一方、会社を辞めて、経済的にも余裕がない状況で臨んだ医学部受験は、まさに背水の陣で臨みました。
勉強の効率が悪くなるため、5-6時間の睡眠時間は確保していましたが、その他の時間は食事入浴以外は、頑なに机にかじりついて勉強していました。

また、「環境」も重要だと思います。

私が通っていた関西の私立高校は、規則が非常に厳しいところでした。
寮生活で、自室でのテレビも音楽も漫画も禁止され、夜はほとんど学習時間で、私語も厳禁という状況でした。
少し話していただけで、いきなり部屋に入ってきた見回りの先生に、問答無用で顔を平手打ちされました。
内心では反発しながらも、高校をやめる勇気もなく必死に耐えていました。
残念ながらそれでも志望校に合格できなかった友人もいましたが、私の場合、結果が伴っていたこともあり、卒業してからはやや複雑ながらもそのような環境に入れてくれた親や(理不尽ではなかった)先生方に感謝の気持ちもありました。
その高校時代がなければ、医学部の再受験に早期に合格することもできなかったと思います。

当時のその高校の状況は、今では時代錯誤ですが、耐えられる人はある程度強制的な環境も必要かもしれません。
現在、スマホをはじめ、ゲーム、アニメ、漫画、テーマパークなど誘惑は昔より多いと思いますが、それらを強制的に遮断する時期も必要だと思います。
その時は長く、つらく感じる時期かもしれず、その時期しかできないこともあるという意見も分かりますが、今までの人生を振り返ると1~2年はそれほど長くはありません。

近年、毎月のテストやその結果によるクラス昇降や席順の変更がある大手の中学受験塾が優れた結果を残しており、その重要性を結果として示しているとも言えるでしょう。

私が過去の受験で良い結果となったのは、半分以上は運や巡りあわせだったと思いますが、絶対に合格するという気持ちがなければ、運も巡ってこなかったと思います。
若い人たちには、まず気持ちが何より大事であり、そしてできるだけ環境も整えるということを分かっていただけたらと思います。

ただ、強い想いで必死に勉強しても良い結果が出なかったという場合もあると思います。
私の大学受験について、成功したから言えるのだろうと思われるかもしれませんが、自分も最初から順調だったわけではなく、中学・高校受験は第一志望は不合格で、中学は公立中学、高校は寮生活の非常に厳しい学校となりました。

そのような場合でも、与えられた環境で何とかやっていくしかなく、それが、結果的に良かったということもあるかもしれません。
一方、受験の結果が、その時は人生を左右するような重大なことだと思うのもすごく分かりますが、長い人生、何とかなると思って開き直ることも重要だと思います。

受験生の皆さん、頑張って下さい!


▲ ページのトップに戻る

Close

HOME