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連休中や時間外の救急受診について

[2023.08.16]

お盆休みももう終わりという方が多いと思います。

読んでいただいている方の中にも、連休中に体調を崩して、病院の救急外来などを受診された方もいるのではないでしょうか。

私も病院に勤務していた時には、連休中に救急当番を行うことがありました。
病院では、お盆はほぼ暦通りに診療というところも多いと思いますが、連休中は、時間外の救急外来が非常に混雑します。
待合室が患者さんであふれかえり、急いで次々に診察しても、待っている患者さんの数がどんどん増えていくというような状況で、気持ちも焦り非常に大変でした。

実際の患者さんの状況としては、ごく一部の方は早く治療をできて重篤な状態にならず良かったということもありましたが、ほとんどの方は、慌てて救急受診しなくても大丈夫と思われる方でした。

連休中は確かに、開業医が休診のところが多いということもありますが、普段は少し様子をみようという場合でも、休みで時間があるので念のため病院に行ってみようという方もいるのではないかと思います。

入院が必要となるような方も一部おられるので、一概に受診を控えて下さいとは言えず、難しい面もありますが、救急外来を適切に受診していただくことは、患者さんにとっても医療従事者にとっても重要なことではないかと思います。
非常に混雑した状況では、双方にとって大きなデメリットがあります。

医療従事者にとっては、多くの方を短時間で診察しなければならず、気持ちの余裕もなくなるため、重症となる恐れがある方を見過ごしてしまうなど、不十分な診療になることがあると思います。
普段行う検査も省略することもあり、そもそも救急外来では検査できないことも多いです。

一方、患者さんは、具合が悪い状態で、混雑した中で長時間待ったにもかかわらず、数分の診療で、薬も休み中の数日分しか処方されない、専門の医師に診てもらえない、費用も時間外加算などで普段よりかなり多くなるなど、不満が残る結果になることがあります。

最近、新型コロナウイルスに感染した方もかなり多いですので、発熱や風邪症状で救急外来を受診した方も多いと思いますが、ほとんどの方は自然に徐々に回復していきます。
特に、比較的若い方やワクチンを十分接種したような方は、その傾向が強いです。
新型コロナウイルスは、確かに軽視すべきものではありませんが、救急受診しても通常の風邪薬のみということも多いので、軽症の方は自宅で安静にして経過をみた方がよいとも思われます。

また、色々な症状について、しばらく前から持続しており、大きく変化していないというような場合は、連休が終わってから受診していただいた方がよいのでは、と思うことがありました。

救急外来を受診しようかどうか迷った際には、消防庁の救急安心センター事業(♯7119)などの相談窓口もありますので、一度ご相談されてはどうかと思います。

救急診療を担っている病院の医師たちは、多くは救急専門の医師でなく各科の医師が当番で行っており、自分の専門外の病気も診ることになり、救急当番は普段でも非常なストレスになります。

特に具合が悪い時に、相手の状況まで想像できないのは仕方ないとも思いますし、考えたこともないという方も多いと思います。
ただ、少しでもご理解いただき、適切な病院受診を行っていただけたら、救急医療を行う医師の維持・増加につながり、重症な方も受診しやすくなると思いますので、頭の片隅に残していただけたらと思います。

長文をお読みいただき、ありがとうございました。

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