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入浴時の熱中症やヒートショックにご注意下さい②

[2021.12.14]

急激な温度差により、血圧が上下し、心臓や血管などに異常が起こることをヒートショックと言い、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞、大動脈解離などの重篤な病気が起きることがあります。

住宅によっては、暖房をしていない脱衣室や浴室では、冬には室温が10度以下になることもあり、衣服を脱ぐと、急激に体表面全体の温度が下がり、血圧が急激に上がります。
さらに、一度急上昇した血圧は、浴槽の温かい湯につかることによる血管の拡張で、反対に急激に低下します。
こうした急激な血圧の変動が、脳卒中や心筋梗塞、失神などの原因となります。

そのような病気を予防するには、入浴前後の温度差や血圧の変動をできるだけ小さくすることが重要です。

入浴前は、脱衣所や浴室を暖めておき、浴室の床がタイルなどで冷たい場合は、マットやスノコを敷くことも有効です。
入浴時には、手足からかけ湯を行い、末端の部分から徐々に温めていくとよいです。
お湯が熱ければ熱いほど温度差が生じるため、40度程度が良いと思います。


お湯に浸かっているときは血圧が低下しており、急に立ち上がるとめまいや失神の原因になるため、ゆっくりと立ち上がりましょう。

飲酒をすると血圧が低下し、その状態で入浴すると、血圧の変化の幅が大きくなりますので、飲酒直後は入浴せず、時間を十分開けてからにしましょう。

温泉施設などの露天風呂も、室内から屋外に出て急に温度が変化するため、十分な注意が必要です。

最近、若い人の間でもサウナが流行っているようですが、ヒートショックは、サウナから水風呂に入ることでも起こり得ます。
水風呂の強烈な寒冷刺激によって、血管が急激に収縮して血圧が急上昇し、脳卒中や心筋梗塞だけでなく、致命的な不整脈が発生することもあります。
水風呂に急に肩までドボンと入るのではなく、身体に水をかけてから入り、水温も高めにした方がよいです。それでも、サウナの効果はあるようです。

温泉、風呂、サウナなど、特に寒い時期には大変気持ちのよいものですが、十分に注意して楽しむようにしましょう。

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