脳外科?神経科?心療内科?・・・違います。「脳神経内科」です!
以前のブログ(2021.11.02)でも、書かせていただきましたが、もうすぐ、開院2周年を控えておりますので、再度、当院の専門である脳神経内科について、ご説明させていただきます。
脳神経内科とは、脳と神経に関する内科的な病気を扱う診療科です。
対象となるのは、脳神経に関する、精神的な要因「以外」の病気・症状です。
つまり、CT・MRI検査、血液検査、髄液検査、脳波検査、筋電図検査、神経伝導検査などで異常が分かる病気や、片頭痛などの頭痛、しびれ、めまい、認知症などになります。
脳神経外科を探して来ました、という方も多いですが、「外科」ではありません。
実際には、外科でなくてもよい症状がほとんどなので、大きな違いではないのですが・・・。
開業医では共通する部分も多いです(むしろ脳外科の先生が、病院勤務医の時にはあまり担当していなかった認知症などを開業後に診ることが多いと思います)が、脳神経内科は元々、認知症やパーキンソン病などの病気を担当する診療科です。
また、脳神経内科は、問診や診察(神経学的所見)を重視します。
私が研修していた際の、今は亡き恩師からは、「問診は探偵のように行うように!」と常々言われていました。
診察時間に限りはありますが、今もその言葉を胸に留めて、日々の診療を行っています。
一方、脳神経外科の先生は、元々、手術の可能性がある脳腫瘍や脳出血、それに伴うてんかんなどを担当されています。
検査をして異常がなければ手術にはならないので、脳神経外科にはMRIの設備があるところが多く、検査を重視されていると思います。
ただ、問診や診察だけでは、どうしても限界はあります。
神経学的に異常がなくても、CT検査をすると脳腫瘍、脳出血が見つかり、病院に紹介したという方は何人もいますので、検査は必要です。
やや費用は必要ですが、ご理解いただけますと幸いです。
また、受診のハードルを下げるためか、昔は、精神科のことを神経科と呼ぶことがありました。その影響もあるかもしれませんが、当院にも精神科を受診された方が望ましいと思われる方が来られることがよくあります。
不安やうつ症状などでお困りの場合は、精神科や心療内科を受診していただくようお願いいたします。
認知症に伴う幻覚や妄想は、当院でもある程度、薬の調整を行っておりますが、症状が強い方はやはり精神科を受診していただく方がよいと思います。
それぞれ特徴がありますが、そのような違いもご理解の上、受診された方がよいかもしれません。ご参考になれば幸いです。