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頭痛の治療と漢方薬②

[2021.11.13]

前回の続きです。

釣藤散(チョウトウサン)

めまい、肩こり、高血圧傾向があり、体力が中等度の方の慢性頭痛に効果的です。

ストレスなどによって血圧が上がる人は、「気」が頭の方に上昇している状態です。

「気」は上昇すると熱に変わり、頭痛のほか、目がくらむといった症状を引き起こします。また、「気」の上昇にともなって、「血(けつ)」も上昇するため顔が赤くなることもあります。

「釣藤散(ちょうとうさん)」は、「気」の上昇を抑えるとともに、「気」や「血(けつ)」のめぐりを整え、頭痛を改善します。


桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

月経異常、更年期障害など、婦人科でよく用いられていますが、男性にも有効なことがあります。

典型的には、比較的体力があり、赤ら顔、のぼせやすいのに足が冷え、下腹部が張る感じがする人に向いており、頭痛、肩こり、めまいなどにもよく処方されます。

また、にきびやしみ、湿疹・皮膚炎、しもやけなど、皮膚のトラブルにも用いられます。

漢方では、「血(けつ)」の流れが滞ることにより様々な症状が出ると考えます。

桂枝茯苓丸は、滞った「血(けつ)」のめぐりを良くすることで、のぼせや足冷えなどを感じる方の生理痛、月経異常を改善し、頭痛にも一定の効果があります。


その他、風邪の時に使用される葛根湯なども頭痛に対して用いられることがあります。

頭痛に対する漢方治療を希望される方も、お気軽にご相談下さい。

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