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頭痛の治療についてのいろいろ~まとめ

[2023.05.21]

今までも、頭痛について何度も書いてきましたが、季節の変わり目で頭痛が多いこの時期に、再度、頭痛の治療についてなるべく分かりやすくご説明したいと思います。

頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛などの分類がありますが、実際には、両方の頭痛が併存している場合も多く、はっきりと区別できない方も多いです。
分類にはこだわる必要はなく、頭痛のある方は、自分に合う治療法を、医師と相談しながら見つけていただくのがよいと思います。


〇 普段から気をつけること
一般的に、頭痛を予防するには、睡眠を十分(6-8時間)とり規則正しい生活をする、適度な運動を行う、過度なストレスを避ける、チーズ・チョコレート・赤ワイン・ナッツ類・カフェインなどの過剰な摂取を避けるなどの対応が重要であり、天気が悪い時や生理前後など頭痛が起こりやすい時には早めに薬を飲むことも必要です。

市販の鎮痛剤(ロキソニン、イブなど)を過剰に摂取していると、薬による頭痛(薬物乱用頭痛)を起こすことがあり、鎮痛剤は多くとも月10回以下にする方がよいです。

たばこも頭痛の原因となり、脳卒中のリスクにもなるのでやめましょう。


〇 頭痛の薬について
頭痛の薬として、あまり知られていないのが、頭痛の予防薬で、医師でも専門外では知らないことが多いようです。
片頭痛ではミグシス(ロメリジン)やデパケン(バルプロ酸)など、片頭痛または緊張型頭痛ではトリプタノール(アミトリプチリン)を用いることが多いです。
残念ながら、現在、アミトリプチリンは全国的に流通量が少なくなっています。
内服薬で効果が不十分な片頭痛で、過去3か月以上に平均月4回以上の発作がある場合は、少し費用は高めですが、片頭痛予防の注射薬(アジョビ、エムガルティなど)が有効のことが多いです。
ただ、不安が強い、多くの薬がどれも効かないなどの場合は、心療内科での治療を優先していただいた方がよいこともあります。

慢性的な頭痛で割と多いのが、高血圧の方です。ARB(ブロプレス、アバプロなど)という種類の高血圧の薬を飲むことで、血圧も下がり、頭痛も軽減することがあります。

症状がある時にも使いますが、天気が悪い時や気圧が変動する時の頭痛は五苓散、肩こりから頭痛が起こるような時はテルネリン(チザニジン)などの筋弛緩薬である程度の効果があります。片頭痛の漢方薬は、呉茱萸湯も有効な場合があります。

まさに頭痛が起きている時の急性期治療薬には、片頭痛ではトリプタン(マクサルト、レルパックス、イミグランなど)、レイボー(ラスミジタン)、軽度の片頭痛や緊張型頭痛では、ロキソニン、イブプロフェン、ナイキサン、カロナールなどの鎮痛剤を使います。

頭の表面がピリピリする、触れると痛いなど、後頭神経痛と考えられる場合は、神経痛の薬(タリージェ、リリカ、カルバマゼピンなど)を使います。

不安が強いなど、精神症状が疑われる場合は、抗不安薬などが有効な場合がありますが、その場合は心療内科や精神科を受診していただいた方がよいと思います。


ここまで、一気に書いてきたので、あまり分かりやすくなかった、という方には申し訳ございません。
頭痛のある方は、ご自分にあてはまりそうなところをよくお読みいただくとよいかもしれません。
ご来院いただけましたら、一人ひとりに合うと思われる治療を考えていきますので、ご希望の方は、まずは受診していただけたらと思います。

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