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自律神経ではないでしょうか?という方へ ②

[2023.04.19]

今日は、4月にしてはかなり暖かく、少し身体を動かすと暑いくらいでした。
明日も暑くなるとの予報で、まだ早いようですが、熱中症にも注意が必要な状況です。

前回、自律神経について簡単にご説明しましたが、暑さに身体が対応するのも、自律神経の働きが重要となります。
個人差はあり比較的早く対応できる方もいるでしょうが、急な温度変化に身体が対応できるようになるのにも数日を要することがあり、体調を崩す方も増えるかもしれません。

では、自律神経の調子を整えるには、どうすればよいでしょうか。
生活環境を整え、身体と心の両面に働きかけるようなことを継続的に行うことが重要です。

具体的には、以下のようなことが挙げられます。
・交感神経が優位となる日中はできるだけ活動(運動)をして、副交感神経が優位となる夕方以降はなるべく休息する。
・夜更かしはせず、睡眠時間を少なくとも1日あたり6時間は確保する。
・規則正しく朝食を取り、毎日3食をある程度決まった時間に摂取する。
・リラックスできるため、心地よいと感じることが出来る時間を意識的に設ける。
⇒ 散歩・ジョギングや体操などの運動、ストレッチ、指圧、マッサージ、音楽療法、アロマセラピー、入浴など
・無理なく長続きしそうな趣味を持つ。

あたり前のように思うかもしれませんが、そのようなことを意識して行うことで、実際に体調が整うことがあると思います。
自分にできることから、まずは取り組んでいくと良いです。

なかでも、個人的に強くお勧めしたいのは、運動です。以前にも何度も書きましたが、運動することの効果は心身両面にあり、自分も実感しています。

一方、自律神経失調症そのものを直接治療する薬は、残念ながらありません。
そのため、自律神経失調症に対して処方される薬は、症状を緩和させることを目的としており、抗不安薬、睡眠薬、漢方薬などになります。

自律神経失調症では?と言われる方の中には、うつ病や不安神経症などの精神疾患の方も多く、心療内科や精神科で専門的な治療を受けた方がよい場合があります。
当院のような内科では、漢方薬や軽い睡眠薬程度になりますので、ご理解いただけましたら幸いです。

繰り返しになりますが、まずは生活習慣の改善(特に運動)を、できることから一歩ずつ始めていただけたらと思います。

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