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自律神経ではないでしょうか?という方へ ①

[2023.04.18]

若い方から高齢の方まで、めまいや立ち眩み、倦怠感、朝起きられない、何となく体調が悪いというような場合に、自律神経(の問題)ではないでしょうか?と言われる方がおられます。
ただ、自律神経について、よく分かっていない方も多いのではないでしょうか。

自律神経とは、内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、自分の意思とは関係なく自律的に働き続けている神経のことを言い、交感神経と副交感神経の2種類があります。

機能を刺激するには主に交感神経、抑制するには主に副交感神経が使われます。
自律神経は、血圧、心拍数、体温、消化、代謝など様々な体内の機能の調節をしています。
交感神経はストレスの多い状況や緊急事態に際して体の状態を整え、副交感神経は、エネルギーを温存し、体を回復させる役割があります。

例えば運動時には、交感神経が働き、心拍数が増え、血管が収縮し、血圧が上がります。
一方、家でのんびりしているときは副交感神経が働き、心拍数が減り、血管が緩み、血圧も下がります。
活動時には交感神経、休息時には副交感神経が優位になるというように、それらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れると、様々な身体の不調が起こります。

まれに先天的な要因や、多系統萎縮症などの病気で自律神経障害が生じることもありますが、多くは、いわゆる「自律神経失調症」と言われる、生活リズムの乱れや、過度なストレス、環境の変化、女性ホルモンの影響などにより生じるものです。

「自律神経失調症」は、他の病気を除外した上で、自律神経の関与が考えられる様々な症状がある場合にそのように言われることがありますが、特定の病気ではありません。
つまり、私は「自律神経失調症」ではないか?と過度に心配する必要はないということです。



(次回、その対応法や治療についてご説明します)

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