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新型コロナ診療をめぐる現状/発熱や症状があった場合にすべきこと、事前の準備とは

[2022.01.27]

新型コロナウイルス感染症が驚くほど広がっています。

抗原検査キットを業者に発注しても在庫がない状況のため、検査したくてもできないという医療機関も多いのではないでしょうか。
現在のところ、自分で抗原検査をして陽性になっても、また医療機関を受診しなくてはならず、そのような方が受診を断られるケースも多くなっていると思われます。
また、保健所の業務もひっ迫しており、陽性者への連絡も、以前は当日か翌日には連絡されていたのが、数日を要するようになっているとも聞きました。

そのような状況で、熱が出たり、咳やのどの痛みが出てきたりした場合、どうすればよいでしょうか。

自分は新型コロナウイルス検査で陽性にならないだろうと思っていて、いざ陽性になると、パニックになり、どうしようと慌ててしまう方が多いと思います。
ここまで感染者が増えると、実際に自分が陽性になったことを事前に想定し、心づもりをして準備しておくと、比較的慌てずに済むかもしれません。

基本的には、発熱や風邪症状があった場合には、医療機関を受診し検査を受けた方がよいのですが、今の状況では、近くでは受診できないか、受診しても検査できないということも考えられます。一人暮らしで車を持っておらず、遠くの病院には行けないという人もいるでしょう。

また、受診できて陽性と診断されても、内服薬も限られた人にしか使えず、多くの人は咳止めや解熱剤などによる対症療法(市販薬と成分に大きな差はありません)を行いながら、自宅で待機するしかありません。

まずは、そのような場合には、受診できる医療機関を電話で探しながら、家族や他の人に接することなく、できる限り自宅で自主隔離するしかないと思います。
特に、基礎疾患のないワクチン接種済の若い世代の方は、一時は高熱が出てつらいかもしれませんが、数日すると解熱し症状が軽減することが多いようです。
もし、呼吸困難になるなど症状が急に悪化するようなら、救急車を呼ぶなどして、できるだけ早く病院を受診できればよいと思います。

現在は災害時と考え、事前に自宅に水などのペットボトル飲料や、レトルト食品・冷凍食品、市販の解熱鎮痛薬などを多めに保管しておくことも必要だと思います。

事前に準備し、実際に発熱や症状が出た時のことをイメージしておくことが、今、求められているのではないかと思います。

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