メニュー

今を大切に生きていきましょう。いつもありがとうございます

[2021.10.03]

あと1か月弱で開院して1年となります。
早いような長かったような感じですが、この1年はまさにコロナ禍で苦渋の年でした。
常に、今後継続してやっていけるのか、明日は患者さんが来てくれるのかという不安とともにやってきました。
しかし、ここまで来られたのは、本当に皆さまのお陰です。心から感謝しております。
本当にありがとうございます。

だいぶ前に、このブログに、和顔愛語(わげんあいご)という言葉をご紹介しました。
仏教では、よく知られた言葉のようです。
常に穏やかにして、やわらかな表情を保って人に接していくということだったかと思います。

その他、私が以前、法話を聞いた中で、印象に残っていたのは、今美荷(コンビニ)という言葉です。
本来は、違う伝え方をしていたのでしょうが、印象に残りやすくするために、あえてコンビニという言葉に関連してお話されたのでしょう。確かに、忘れずに覚えられています。

実は、聞いた時は、そこまでピンと来ませんでした。
どういうことかというと、今を大切に、美しいものに触れていきましょう、荷を下ろしましょうということだったかと思います。
今は、少しながら自分でも実感しているところがあります。

今を大切にするとは、将来のことを不安に思ったり、過去のことにくよくよしたりせず、今生きていることに感謝して日々を過ごすということだったと思います。
もちろん、将来のことにある程度計画性を持つことは大事です。ただ、将来、周囲の状況がどうなるかは全く予測できません。
それこそ、明日、自分が生きているかどうかも分かりません。
まさに、「生きてるだけでまるもうけ」です。
それならば、今が一番だと思って、1日1日を感謝しつつ、大切に生きるということが大事なのだと思います。


美しいものに触れる、と言われても、最初はよく分かりませんでした。
自然の多い公園などの四季に触れる、世界的に高名な画家や芸術家の美術品を見るといったことが挙げられていたかもしれません。
確かに、それも良いと思います。しかし、美しく思うものは人によって異なります。
そのような目に見える形でなくてもよいのかもしれません。
気持ち的に、美しいと感じるものと接することがよいのだと思います。
そうすることにより、自分の心も、洗われたり、落ち着いたりして、以前より美しくなるということだと思います。


最後に、荷をおろすこととは、つまり、悩んでいたこと(重荷)は脇に置いておいて、先に進みましょうということだと思います。

緊急事態宣言は、一旦終わりましたが、まだ再度の感染拡大に備えて、厳密にステイホームしている人たちも多いと思います。

私は元々、旅行が趣味で、連休のたびに国内の、時には海外の各地を旅行していましたが、コロナウイルス感染症が拡大してからのこの2年以上は、全く旅行はしておりません。
近くに必要最低限の買い物に行く程度です。
時には、どこかに行きたくて仕方なくなる時もありますが、何とかして抑えています。

そこで思ったのは、できないことに目を向けるときりがなく、ストレスがたまるばかりだということです。
それは、他人についても言えることです。自分と全て同じ考えの人は存在しません。
たとえ、気心がしれた身近な人たちでさえ、考えが合わないことは数え切れず、どうしようもないこともあります。
そうであれば、視点を変えて、できないことではなく、今できることが全てだと思うしかないのではないでしょうか。

そうはいっても、私も含め普通の人には、そのように割り切れることは、そう簡単なことではありません。
ただ、なるべくそう思うことにより、心穏やかに日々が過ごせるよう、意識していくしかないのだろうと思います。
私も少しでもそう思えるように、日々精進していきたいと願っております。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME