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気象病について

[2022.06.19]

昨年も気象病について書きましたが、読んでいただいている方も多く、ありがとうございます。
内容は重複する部分もありますが、最近、気象病と思われる方が多く来院されますので、あらためてご説明させていただきます。

「気象病」という名前を初めて耳にされる方も多いかもしれませんが、気象病は、気候や天気の変化が原因でおこる身体の不調を総称したような言葉です。
現在のところ、医学的に正式な病名ではありません。
症状としては、頭痛やめまい、疲労感、関節痛、気持ちの落ち込み、吐き気などさまざまです。

気候変化の激しい、季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などに特に起こりやすく、まさに今現在が気象病に悩まされる方が多い時期です。

気象病の原因は、気圧・気温・湿度など気象の大きな変化によって自律神経が乱れることが原因で起こると考えられています。
特に、気圧の変化による影響がとても大きく、特に気圧が低下する時に症状が出やすいと言われています。

梅雨の時期は梅雨前線上を低気圧が横断するため日本列島の気圧は低下しやすくなります。また台風は大型の低気圧です。
気象病の症状がこれらの時期に集中するのはそのためだと考えられています。

気圧の変化によって気象病の症状が出やすいのには、「内耳」が深く関係していると考えられています。
内耳は主に、耳で受けた情報を脳や神経に伝える役割をしており、近年の研究により、内耳の前庭器官には気圧の変化を感知する場所と能力があることが明らかになりました。
気圧の変化が起こると内耳のセンサーがそれを感知し、その情報が脳に伝わり、めまいなどの症状を起こします。
そのため、以前ご紹介したような、耳のマッサージが有効な場合があります。

気象病に対する治療法については、薬と生活習慣によるものがあります。

使用できる薬は多くはありませんが、気象病の改善には、体内の水の巡りを整えることが一番だと考えられており、「五苓散(ごれいさん)」や「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」などの漢方薬が用いられます。
通常のめまいや頭痛に用いられる西洋薬を使用することもあります。

生活習慣では、水の巡りを良くするために、以下のようなことに気をつけた方がよいと思います。
① 水分を摂り過ぎない
② 油っこいもの、ナッツ類などの食べすぎに注意する(油の多い食べ物をなるべく避けるということです)
③ 豆類、瓜類、海藻類を積極的に摂る(豆類や、瓜類、海藻類には水の巡りをサポートする働きがあると考えられます)
④ 適度な運動
⑤ 規則正しい生活、十分な睡眠
など。

毎年、気象病に悩まされている方は多く、治療が難しい場合もありますが、少しでもお役に立てれば良いと思っております。

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