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新しい糖尿病の治療薬について①

[2022.03.01]

近年、新しい糖尿病の薬が色々と使用できるようになっており、糖尿病の治療も大きく変化しています。

私が当初、地域医療を行っていた約15年前は、内服薬はSU(スルホニル尿素)薬(アマリールなど)やビグアナイド薬(メトグルコなど)が主体でしたが、2009年にDPP-4阻害薬(ジャヌビアなど)、2014年にSGLT2阻害薬(カナグル、フォシーガなど)が国内で使用できるようになり、低血糖発作を起こしにくく効果も良いので、近年は主流となっています。
さらに、注射薬しかなかったGLP-1受容体作動薬の内服薬(セマグルチド:商品名リベルサス)が昨年より使用できるようになりました。

注射薬は、患者様にも処方する側の医師にも抵抗感がありましたが、経口薬なら使用しやすく、今後増えてくることと思います。

DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬では効果不十分な場合に使用することも考えられ、治療の選択肢が増えるのは良いことだと思います。

効果の良い内服薬を複数使用できるようになったことで、以前インスリンの注射薬を使用していた方が、内服薬のみである程度良好なコントロールが得られるようになり、だいぶ楽になったと感謝されたこともありました。

インスリン製剤がどうしても必要な方や、血糖コントロールが難しい方は、糖尿病専門の医療機関を受診した方がよいと思いますが、軽度から中等度の糖尿病の方は、一般の内科でも治療を行いやすくなっていると思います。

近年、高齢で認知症の方や多くの併存疾患がある方などは、以前に比べ血糖コントロール目標が緩和されています。
低血糖を起こしやすい薬やインスリン製剤まで使用しなくてもよいことが多くなっていると思います。

高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病で通院される方は多く、特にご高齢の方は遠くの病院に行くのは大変という方が多いですので、そのような意味でも、複数の良い薬があることは、ありがたいと感じております。

次回、GLP-1受容体作動薬についてご紹介いたします。

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