メニュー

院長ブログ

認知症の急な悪化は、脳卒中の可能性があります(2022.01.12更新)

先日、認知症が急に悪化したとのことで、ご家族に連れられて、ご高齢の方が同じ日の夕方に続けてお二人来院されました。
年末までは、自立して生活されていたのですが、今までと異なり、急に変なことを言うようになったとのことです。

診察上は、明らかな麻痺や呂律障害もなく、感覚障害や運動失調もありませんでした。
それでも、やはりおかしいと思い、急遽、頭部CT検査をしましたところ、お二人とも脳出血でした。
入院できる施設のある病院の脳外科に緊急で紹介しましたが、現在のところ入院せずに経過をみてよいということとなり、少し安心しました。

脳出血や脳梗塞でも、脳の言語や感情、意識を司る部位に障害が起これば、認知症のような症状が出ることがあります。
認知症のなかで最も多い、アルツハイマー型認知症ではそのように急に悪化することはありません。

最近、特に寒い日が多くなり、普段は血圧が高くなかった方でも、急に上昇することがあります。
それにより、脳出血やクモ膜下出血を起こす可能性が高くなります。

また、冬の寒い時期にはのども乾かないため、水分摂取量が減り、脱水となって血管が詰まり、脳梗塞を起こすこともあります。

以前もご紹介した、入浴などによるヒートショックにも注意が必要です。

初めて受診された方では、明らかな麻痺や感覚障害、運動失調などがなければ、以前からの認知症かどうか判断が難しいことがあります。
しかし、その場合には、ご家族の感覚というのが何より重要となります。
急に普段と明らかに違い様子がおかしくなった場合は、かなりの確率で脳卒中です。

脳卒中を予防するためにできることとしては、水分を十分にとり、寒い時にはできるだけ家で暖かくして、外出時には十分暖かい服を着るといったことが重要です。

新型コロナウイルスの急拡大により、脳卒中の方が入院できる病院も少なくなるかもしれません。感染症、脳卒中も心筋梗塞も、どの病気でも予防が何より重要です。

当院には入院設備がないので、脳卒中と考えられた場合、大きな病院に紹介することとなりますが、異常が疑われた場合には、まずは検査することが重要です。
当院でも、頭部CT検査はすぐに行うことができますので、そのような場合には様子をみることなく、すぐに病院を受診するか、お近くの方はご来院いただけますよう、お願いいたします。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME