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新型コロナワクチン3回目接種、まだの方はどうかお早めにお願いいたします②

[2022.05.20]


前回の続きです。

6月からは、さいたま市でファイザー社製ワクチン(以下ファイザー)の集団接種が始まるということですが、以前は、モデルナ社製ワクチン(以下モデルナ)のみでした。
予想されたことですが、モデルナは副反応の割合が高く、希望される方が少なかったこともあり、自治体などで公表されていた予約枠には、かなりの空きが発生していました。
実際の接種率は分かりませんが、使用期限内に半分も接種できていたのだろうか?と懸念しています。
このたび、ファイザーでの集団接種まで始まるということから考えると、ファイザーもかなり余剰が出る状況になっているのでは、と推測されます。

どのくらいの人が接種するか分かりませんが、厚労省は、5月下旬より3回目終了後5か月以降の60歳以上の方、または基礎疾患のある方などに、4回目接種を行うというということも公表しています。

現在、GW後の感染者数は、わずかに減少(ほぼ横ばい)という状況で、思ったより増えないのでは、という意見もありますが、また上昇に転じる可能性はあると思います。

政府が今、呼びかけるべきなのは、果たして、屋外でのマスクが不要ということなのだろうか?と疑問に思います。
熱中症への懸念も分かりますが、マスクをしていて熱中症になった人は、していなければ、本当にならなかったのでしょうか。
マスク接種が定着している現在、マスク不要を訴えてどの程度のメリットがあるのでしょう。
それより、ワクチンがかなり余っていると思われる最近の状況では、今以上に3回目接種の必要性を宣伝していく必要があるのではないかと思います。

子どもの接種率が上がらないと、保育園・幼稚園・学校での集団生活の中で感染し、家族が感染します。
保育園が休園になり、学級閉鎖が起こり、職場に出られない職員が増加します。
そして、職場では、仕事がスムーズに進まなくなり、うつ病の人や自殺者の増加につながり、経済的にも影響が出ます。
その、悪循環を断ち切るには、ワクチン接種率を上げることが、一つの鍵になると思います。

新型コロナウイルスに対する内服薬を、簡単に利用できることも重要だと思いますが、残念ながら現在のところ、そこまでは至っていません。
それならば、今、余っているワクチン接種を進めていくのがよいと思います。

医療についての情報も100%正しいということはなく、後になって修正することも多いのですが、現在のところ最善と考えられている方法を進めていくしかないと思います。
その他の医療についても、そのような前提がなければ、私たち医師は、日々の医療を自信をもって行うことができなくなります。

色々な理由により、まだワクチン接種をしていない方は、何とかして早く接種していただくよう考えていただけたらと思います。

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