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危険です!!熱中症を予防しましょう!②

[2025.08.05]

最近は40℃以上の場所も増えており、本当に危険な暑さです。熱中症は普段から予防することが特に重要です。長文ですが、重要なことなのでご容赦下さい。

熱中症の予防法としては、基本的には、涼しい環境で過ごすようにして十分に水分・塩分補給をするということですが、効率的な水分補給を意識することも重要です。

成人の1日に排出される水分量は、約2.5 Lです。内訳は、尿:約1500mL、呼気や皮膚から失われる不感蒸泄:約900mL、糞便中の水分:約200mLです。
暑い時期は発汗などが増えるため、3Lなどより多くの水分が失われます。
これに対して、摂取される水分は、飲料水:約1500mL、食物に含まれる水分:約800mL、代謝水:約300mL(体内で栄養素の代謝により産生される水分)なので、暑い時期は少なくとも約1.5 L、汗をかいたら約2Lの水分を摂取する必要があります。
2Lと言われたら、そんなに飲めないと思う方もいるかもしれませんが、意識して少しずつ頻回に水分を摂ることが重要です。

基本的にエアコンの効いた涼しい部屋にずっといてあまり汗をかかないような場合には、水やお茶などをこまめに飲む対応で問題ありませんが、最近は特に暑いのでエアコンのついていない部屋やトイレなどに移動するだけでも汗をかき身体から水分が失われます。
そのような場合には、経口補水液などの飲料を飲むのもよいでしょう。

経口補水液とは、水にナトリウムやカリウムなどの電解質(塩分)と糖分(ブドウ糖など)を一定の割合で配合した飲料です。
水は約8割が小腸で吸収されますが、小腸にはSGLT1というナトリウムとブドウ糖を同時に運ぶ共輸送体があり、水は、ナトリウムとブドウ糖の吸収に引っ張られて一緒に体に取り込まれます。ナトリウム(塩分)とブドウ糖(糖分)がちょうど分子レベルで1対1のとき吸収ポンプが最大限に働くため、塩分と糖分との比率が大事であり、経口補水液は適度な比率となっています。

また、腸管内の水の体内への移動は、濃度 (浸透圧) の差も関係し、水は浸透圧が低い(低張)方から高い(高張)方へ移動するので、腸管内の浸透圧が高くなるような糖分が多い飲料を摂取すると吸収が遅くなります。
一般的なスポーツドリンクは、体液と同じ程度の浸透圧(等張液)となっており、経口補水液(低張液)と比べて塩分が少なく糖分は多めになっています。ジュースなどの高張液よりは良いですが、水分の吸収は経口補水液より遅くなります。
スポーツドリンクは運動前などエネルギー補給が必要な時やむしろゆっくり水分を補給したい時はよいかもしれませんが、糖分の取り過ぎには注意が必要です。特に糖尿病の人は、あまり飲まない方がよいかもしれません。
スポーツドリンクと言われる飲料も糖分・塩分の比率は様々であり、色々種類があるのでよく成分を調べた上で用途に応じて飲むとよいと思います。

経口補水液やスポーツドリンクは高いので毎回飲めないという場合は、作成することもできます。
水に塩やブドウ糖などを適度な配分で入れます。例えば、1リットルの水に、砂糖40g、塩3gを混ぜて、お好みでレモンなどの柑橘類果汁を加えると飲みやすくなります。
砂糖の代わりにはちみつなどを入れるのも良いでしょう。

熱中症予防には、多くの知識を仕入れて、できることは何でもすることが必要です。色々工夫して、何とか乗り切っていきましょう!

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