医療の情報の受け取り方について②
一部の本や雑誌の記事などに、やや極端と思われるタイトルや見出しがついていることがあります。
特にご高齢の方は健康や病気についての情報に関心がある方が多く、そうした本などの情報を鵜呑みにして、薬を自分で判断してやめてしまうことがあります。
たまにそのような相談を受けることがありますが、その場合には、そうした本などは読まないようにとお勧めしています。
あまり知識がない状態で、誤解しやすいような表現の情報に触れると、誤った判断をしてしまいます。不安になることも多く、病院で説明を受けても、また本を読んで不安になってしまいます。
ほとんどの薬の説明文書には、様々な副作用が記載されています。
しかし、医師が病院で薬を処方する際には、副作用の可能性もあることは理解した上で、薬の良い作用の方が高いと思われた時に薬を処方します。
もちろん、副作用と思われる症状があった際には、どうしても必要という薬以外は中止します。
その場合、薬を中止すると症状は早期に改善することが多いです。
自己調節してよいという薬以外は、自己判断で中止すると、重大な病気を引き起こすことがありますので、不安に思ってもまずは医師に相談していただきたいと思います。
医師にも色々な人がいますので、納得できなければ、他の病院で相談してもよいかもしれません。
医療の情報の受け取り方には、注意が必要です。
診察時間の都合で、十分に時間をとれないこともありますが、できるだけ分かりやすくご説明できるよう心がけておりますので、薬や病気のことで分からないことや迷うことがあれば、お気軽にご相談下さい。